【すくい袋帯】
サイズ:巾31.2、長さ465 cm
鯨尺サイズ:幅八寸二分、長さ一丈二尺三寸
素材:絹100%(創業115年の老舗メーカーダルマ糸使用)
すくい織は綴れ織りの技法と同じですが、緯糸を指の爪や櫛でかき寄せながら織るので、斜めの波形など自在に流して織り上げることができます。
1951年、京都・西陣に於いて、織り名工と言われ後の人間国宝の細見華岳氏他職人の三人による創業以来すくい織ひと筋に経験と実績を誇り、軽くて締めやすいしゃれ帯をお客様にご提供している「まこと織物」製の逸品です。
図柄は江戸時代の民画で近江国大津追分近在の土地の人が描き,みやげ品として売ったため,大津絵または追分絵と呼ばれた中の有名な 『瓢箪鯰』です。


【瓢箪鯰・大津絵】について
江戸時代の民画で近江国大津追分近在の土地の人が描き,みやげ品として売ったため,大津絵または追分絵と呼ばれた中の有名な 『瓢箪鯰』です。
大津絵には鬼がよく登場しますが、猿もまたよく見かける画題です。
庚申信仰の神、青面金剛図が最も古い猿の登場する絵ですが、有名なのは瓢箪鯰の図でしょう。
その昔、将軍足利義持が画僧如拙に描かせた禅画瓢鯰図(国宝)が、京都妙心寺にあります。
その図では襦袢姿の老僧が瓢(ひさご)を手にして鯰を押さえ捕ろうとしていて、猿は登場していません。
大津絵は、それを猿に置き換えることで笑いを得たのでした。
元来の図の意味は定かではありませんが、「憎らしい人の心もなまず哉」という句を添えて、のらりくらりとした人の心を諷刺したものであるともいわれています。
人は人間より少々知恵の足りないものを猿に喩え、揶揄してきましたが、今の世、人間の知恵も行いも、猿知恵に似たところが数知れずあるのでは、と考えさせられます。
「瓢箪に似たる思案の猿知恵でいつ本心のなまず押さえん」
「道ならぬ物をほしがる山ざるの心ならずや淵にしづまん」
鬼であれ、猿であれ、人の姿を他の物に置き換えることで諷刺を利かす手法は同じで、「瓢箪鯰」も大津絵の代表として大津絵十種にも選ばれました。
その人気故、同じ画題でも何種類かの画風が伝わっており、上図はそのうち現在最も親しまれている形です。
「諸事円満に解決し水魚の交わりを結ぶ」効があると伝えられています。
上記の瓢箪鯰すくい袋帯は
袋帯・茶道具 にアップしております。
実は通常、店長自宅の二階にある茶道具及びきもの用の
納戸で管理保管しておりますが
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